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実は普段は一般的な書物は読まないクロ(その割りに履歴書には「趣味・読書」とか書きますが)。しかし、旧友から一冊の本を薦められたので、昨日今日を使って読んでみた。もちろん作者の名前は知っていたが、彼の作品を読むのはこれが初めてだ。
手紙 著・東野圭吾 以下ネタばれも含むので注意
物語は、受刑者の親族(弟)の心理描写を軸に描かれていた。ふとすれば、加害者、被害者、被害者の親族にまで目が行く人は多いとしても、加害者の親族にまで目が届くという人は少ないのではないか。そういう意味で、この本は人の視野を広げることに役立つ一冊といえよう。
一言で感想を表すとすれば…非常にせつないす(笑)。もちろん罪を犯した者は罰を受けなければならない。でもその一方で、罪を犯した者の更正を目指すというのも、刑法に課せられた使命のはずだ。でも、この本の行き着く先は、どうもそういったところには向いていないのではないか。そういう意味で、非常にドライな人間ドラマを見た思いはした。見方によってはハッピーエンドにも見えるのかもしれないが、クロはこれはハッピーエンドではないと思いますね。
ただ、主人公の境遇に同情しつつも、一方で、どこか彼の恵まれた才能・容姿が結果的に強調されるものとなっているのは残念かな…。ここがもう少し彼の努力や優しさからにじみ出るものであれば、もう少し主人公に共感もできたと思うのですが。
でも、総じて色々と考えさせられる作品です。そういう意味では、クロはまんまと作者の術中にはまってしまったのかもしれません
(^_^;)。
P.S あと、この作品映画化されているようなのですが…ヒロインの白石由実子役が沢尻エリカ…。いや、彼女の演技力は見たことないのですが、一般的にマスコミで取り上げられている彼女のイメージと由実子のイメージが全然一致しないのですが…(--;)。そこを一致させてこそ、真の女優なのでしょうか。
ただ、由実子は関西弁なので、おそらく関西に住んだことのない彼女に関西弁が話せていたのか、やや心配です。何の心配してんだ(笑)。
手紙 著・東野圭吾 以下ネタばれも含むので注意
物語は、受刑者の親族(弟)の心理描写を軸に描かれていた。ふとすれば、加害者、被害者、被害者の親族にまで目が行く人は多いとしても、加害者の親族にまで目が届くという人は少ないのではないか。そういう意味で、この本は人の視野を広げることに役立つ一冊といえよう。
一言で感想を表すとすれば…非常にせつないす(笑)。もちろん罪を犯した者は罰を受けなければならない。でもその一方で、罪を犯した者の更正を目指すというのも、刑法に課せられた使命のはずだ。でも、この本の行き着く先は、どうもそういったところには向いていないのではないか。そういう意味で、非常にドライな人間ドラマを見た思いはした。見方によってはハッピーエンドにも見えるのかもしれないが、クロはこれはハッピーエンドではないと思いますね。
ただ、主人公の境遇に同情しつつも、一方で、どこか彼の恵まれた才能・容姿が結果的に強調されるものとなっているのは残念かな…。ここがもう少し彼の努力や優しさからにじみ出るものであれば、もう少し主人公に共感もできたと思うのですが。
でも、総じて色々と考えさせられる作品です。そういう意味では、クロはまんまと作者の術中にはまってしまったのかもしれません
(^_^;)。
P.S あと、この作品映画化されているようなのですが…ヒロインの白石由実子役が沢尻エリカ…。いや、彼女の演技力は見たことないのですが、一般的にマスコミで取り上げられている彼女のイメージと由実子のイメージが全然一致しないのですが…(--;)。そこを一致させてこそ、真の女優なのでしょうか。
ただ、由実子は関西弁なので、おそらく関西に住んだことのない彼女に関西弁が話せていたのか、やや心配です。何の心配してんだ(笑)。
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法に魂やら人情やらを込めるというと、何かイヤな弁護士のことを思い出すのでよくない(笑)。
裁判官の人情お言葉集 長嶺超輝・著(幻冬舎新書)
訓戒というのも裁判官にとっては重要な仕事だと思います。単に機械的に刑を言い渡すだけでは、被告人は反省も更正もしないでしょう。自分がやったことをしっかり理解させ、それが社会的にどういう意味を有するのかを理解させ、そしてこれから自分がどういう生き方をしなければならないのかを理解させて初めて、「人を裁く」という作業が完成するのでしょう。
裁判員裁判も始まりました。単に形式的に刑を言い渡すだけではなく、裁判員との協議の結果得た結論を反映させることもまた、裁判官に今後課せられた任務となるのではないでしょうか。
この本には、人情味あふれる裁判官の訓戒が多く収録されています。裁判所、裁判官に興味がないという方も、是非この本を手にとって、彼ら彼女らもまた人間であることを知ってもらえればと思います。
また、それだけでなく、この本では危険運転致死傷罪の問題点についても分析を加えられたりしています。裁判員裁判でも重要な争点になる部分ですから、興味のある方は是非読んでみてください。
裁判官の人情お言葉集 長嶺超輝・著(幻冬舎新書)
訓戒というのも裁判官にとっては重要な仕事だと思います。単に機械的に刑を言い渡すだけでは、被告人は反省も更正もしないでしょう。自分がやったことをしっかり理解させ、それが社会的にどういう意味を有するのかを理解させ、そしてこれから自分がどういう生き方をしなければならないのかを理解させて初めて、「人を裁く」という作業が完成するのでしょう。
裁判員裁判も始まりました。単に形式的に刑を言い渡すだけではなく、裁判員との協議の結果得た結論を反映させることもまた、裁判官に今後課せられた任務となるのではないでしょうか。
この本には、人情味あふれる裁判官の訓戒が多く収録されています。裁判所、裁判官に興味がないという方も、是非この本を手にとって、彼ら彼女らもまた人間であることを知ってもらえればと思います。
また、それだけでなく、この本では危険運転致死傷罪の問題点についても分析を加えられたりしています。裁判員裁判でも重要な争点になる部分ですから、興味のある方は是非読んでみてください。
七月に入って、法律の勉強を再開するつもりだったのですが…何かまだ地理の勉強とかしたりしています(--;)。土曜にゼミもあるので、一応それに向けて勉強をする予定ではいますが…。
意外と地理とか世界史とかって、大人になってしっかり勉強し直したい科目だったりしますね。環境問題とか、民族問題とか、密接に関連してきますからね。
地理とか世界史の勉強で使用したシリーズの本なんですが、結構読みやすくて面白いと思いました。
まぁどこまでこれらの科目を勉強し直したいと思う方がおられるかは分かりませんが、オススメということで。
忘れてしまった高校の地理を復習する本 著・山岡信幸 中経出版
忘れてしまった高校の世界史を復習する本 著・祝田秀全 中経出版
意外と地理とか世界史とかって、大人になってしっかり勉強し直したい科目だったりしますね。環境問題とか、民族問題とか、密接に関連してきますからね。
地理とか世界史の勉強で使用したシリーズの本なんですが、結構読みやすくて面白いと思いました。
まぁどこまでこれらの科目を勉強し直したいと思う方がおられるかは分かりませんが、オススメということで。
忘れてしまった高校の地理を復習する本 著・山岡信幸 中経出版
忘れてしまった高校の世界史を復習する本 著・祝田秀全 中経出版
地方上級・国家2種・市役所上・中級論文試験 頻出テーマのまとめ方〈2010年度版〉 (単行本)
この時期になって、あわてたように小論文対策をするあたり、なかなかぶっちゃけたことをやっています(笑)。まぁ今まで「試験」というものについて、かなり入念に準備をしてきたもんですから、たまにはこういうあわてふためいた感じで試験を受けてみるというのもいい経験になるかもしれません。
公務員試験対策の本なんて、紹介しても誰も読まないよ、とも思ったのですが(そうでなくてもここで紹介された本は読まれない)、ちょっとこれは読んでいて関心したので、広く紹介しようかな、と思いました。
めっぽう時事に弱いクロスケからすれば、結構ここ数年問題とされてきた社会問題について、分かりやすく書かれていて、非常に面白かったです。
日常生活をただ送っているだけでは入ってくる情報はマスコミからのものがほとんどなので、そこからちょっと離れた視点からの見方っていうのは新鮮でしたね。
公務員試験対策の本ではありますが、ちょっと最近の社会問題についてよく分からない、という方も目を通してみてもよいかもしれません。まぁ既知の話も多いかもしれませんが。
この時期になって、あわてたように小論文対策をするあたり、なかなかぶっちゃけたことをやっています(笑)。まぁ今まで「試験」というものについて、かなり入念に準備をしてきたもんですから、たまにはこういうあわてふためいた感じで試験を受けてみるというのもいい経験になるかもしれません。
公務員試験対策の本なんて、紹介しても誰も読まないよ、とも思ったのですが(そうでなくてもここで紹介された本は読まれない)、ちょっとこれは読んでいて関心したので、広く紹介しようかな、と思いました。
めっぽう時事に弱いクロスケからすれば、結構ここ数年問題とされてきた社会問題について、分かりやすく書かれていて、非常に面白かったです。
日常生活をただ送っているだけでは入ってくる情報はマスコミからのものがほとんどなので、そこからちょっと離れた視点からの見方っていうのは新鮮でしたね。
公務員試験対策の本ではありますが、ちょっと最近の社会問題についてよく分からない、という方も目を通してみてもよいかもしれません。まぁ既知の話も多いかもしれませんが。
裁判所事務官・裁判所書記官の仕事がわかる本 法学書院
さすがに今まで見向きもしなかった仕事なので、ちょっと調べてみる。
確かに法学部以外の方も多いようですが、やっている仕事はまさに法律の仕事、という感じですね。下手すれば弁護士よりもやりがいあるんじゃないかという気もします。机に向かっているだけでイヤでも仕事がきますからね。一方で人とのかかわりもかなり大切ですし。
司法浪人の立場からすれば、ドロップアウト先としては十分なくらい能力を活かせる職場ではないかな、と感じました。
まぁそれはどうでもいい(?)んですが、この本に、良くも悪くも(?)司法試験受験界を動かした男、前田雅英先生がコメントを寄せています。
「正義感の強い、真面目な人に裁判所に入って欲しい。」と、まぁ普通のこともおっしゃっておられるのですが、「吉本興業からスカウトされたことのあるような人は、やめておいた方が無難かもしれない。」と締めくくられています(--;)。
いやいや、芸人さんの中でも結構真面目な方っておられますよ??ちょっと失礼かな、という気がせんでもなかったですね。
そもそも何で刑法が専門の前田先生がこんなところでコメント寄せているんだろうか…。まぁ刑事訴訟法の共著を出したりしておられるので、刑事訴訟関係の有力な学者、という位置づけなんでしょうかね。
さすがに今まで見向きもしなかった仕事なので、ちょっと調べてみる。
確かに法学部以外の方も多いようですが、やっている仕事はまさに法律の仕事、という感じですね。下手すれば弁護士よりもやりがいあるんじゃないかという気もします。机に向かっているだけでイヤでも仕事がきますからね。一方で人とのかかわりもかなり大切ですし。
司法浪人の立場からすれば、ドロップアウト先としては十分なくらい能力を活かせる職場ではないかな、と感じました。
まぁそれはどうでもいい(?)んですが、この本に、良くも悪くも(?)司法試験受験界を動かした男、前田雅英先生がコメントを寄せています。
「正義感の強い、真面目な人に裁判所に入って欲しい。」と、まぁ普通のこともおっしゃっておられるのですが、「吉本興業からスカウトされたことのあるような人は、やめておいた方が無難かもしれない。」と締めくくられています(--;)。
いやいや、芸人さんの中でも結構真面目な方っておられますよ??ちょっと失礼かな、という気がせんでもなかったですね。
そもそも何で刑法が専門の前田先生がこんなところでコメント寄せているんだろうか…。まぁ刑事訴訟法の共著を出したりしておられるので、刑事訴訟関係の有力な学者、という位置づけなんでしょうかね。
『裁判大噴火 ~若手芸人渾身の裁判傍聴記』(河出書房新社) 著・阿曽山大噴火
かなり久々に書籍紹介のコーナーを復活(誰も期待しないこのコーナー)。
ちょっと法律から離れたいと思いつつも、こういう法律関係の本に手を出すあたり、一種の重症な患者のようです…OTL。
とはいえ、中身はほとんど法律には関係ないですね。むしろ素人目線でも裁判を楽しむことができる本というべきでしょうか。
著者は、クロも最近知ったのですが、芸人の阿曽山大噴火という方らしいです。1、2度テレビで見たことがあるようなないようなといった程度の知名度でしょうか。
何でも傍聴を趣味としておられて、いろんな裁判を傍聴されてきたようで、本ではその実体験が主としてつづられている。特に地方の裁判がいかにのどかであるか、という話を聞いて、ちょっと支部クラスの裁判所に足を運んでみたくなった(笑)。
裁判所のテレビ中継についても意見を述べられている。これについては何とか可能な限り実現できればいいのにな、とクロも考えているが、やはりプライバシーの問題が大きいのかもしれない。
芸人さんが書いた本だから、そりゃ専門知識については?がつく部分もありますが、それらを無視すれば全然楽しめる書籍だと思います。
かなり久々に書籍紹介のコーナーを復活(誰も期待しないこのコーナー)。
ちょっと法律から離れたいと思いつつも、こういう法律関係の本に手を出すあたり、一種の重症な患者のようです…OTL。
とはいえ、中身はほとんど法律には関係ないですね。むしろ素人目線でも裁判を楽しむことができる本というべきでしょうか。
著者は、クロも最近知ったのですが、芸人の阿曽山大噴火という方らしいです。1、2度テレビで見たことがあるようなないようなといった程度の知名度でしょうか。
何でも傍聴を趣味としておられて、いろんな裁判を傍聴されてきたようで、本ではその実体験が主としてつづられている。特に地方の裁判がいかにのどかであるか、という話を聞いて、ちょっと支部クラスの裁判所に足を運んでみたくなった(笑)。
裁判所のテレビ中継についても意見を述べられている。これについては何とか可能な限り実現できればいいのにな、とクロも考えているが、やはりプライバシーの問題が大きいのかもしれない。
芸人さんが書いた本だから、そりゃ専門知識については?がつく部分もありますが、それらを無視すれば全然楽しめる書籍だと思います。
図解でわかる 手形・小切手の実際(著者・小林英明、メディアクロス)
→http://item.rakuten.co.jp/book/1466633/
しばらくやっていなかった書籍紹介ですが、おそらく今回でいったん休止になるでしょう。まぁ評判も良くないし、いいや(笑)。今回のもどちらかというと勉強絡みです。
普通に暮らしている限りではおそらく使う機会のない手形小切手。そのためか、クロスケ自身、まったく親近感もって勉強できなかったというのが事実です。
ただ、この本は、基本書では書かれないような手形実務の現状について、しっかり書かれているので、手形小切手というものをすごく身近に感じながら勉強できる点で、優れたものだと感じています。
ちょっと手形小切手の勉強に行き詰った法学部生、あるいは社会人にオススメできる書籍だと思います。
内容も基本的に右に文章、左に図解なので、結構サクサクっと読めてしまうあたりも素晴らしいです。
難点を挙げれば…手形小切手の本だというところでしょうか(笑)?
→http://item.rakuten.co.jp/book/1466633/
しばらくやっていなかった書籍紹介ですが、おそらく今回でいったん休止になるでしょう。まぁ評判も良くないし、いいや(笑)。今回のもどちらかというと勉強絡みです。
普通に暮らしている限りではおそらく使う機会のない手形小切手。そのためか、クロスケ自身、まったく親近感もって勉強できなかったというのが事実です。
ただ、この本は、基本書では書かれないような手形実務の現状について、しっかり書かれているので、手形小切手というものをすごく身近に感じながら勉強できる点で、優れたものだと感じています。
ちょっと手形小切手の勉強に行き詰った法学部生、あるいは社会人にオススメできる書籍だと思います。
内容も基本的に右に文章、左に図解なので、結構サクサクっと読めてしまうあたりも素晴らしいです。
難点を挙げれば…手形小切手の本だというところでしょうか(笑)?
みんなの裁判(著者・小林剛)→http://www.bk1.jp/product/02660163
何か書籍紹介も久しぶりだな(笑)。これからはまた本格的に「ちゃんとした」勉強していかないといけないので、頻度はかなり減るでしょうが(--;)。まぁもともと期待されている記事じゃないですからね~気楽にいきましょい。
ちょうど来年の司法試験が終わったころからスタートする裁判員制度(嫌やな~そういうと(笑))。それに先駆けて2年ほど前に出された本です。
ただ、そうはいっても基本的な裁判員制度の内容は押さえていますし(すいません、今の制度設計との照合をしていないので不確かではありますが)、裁判員制度って何?っていうのをてっとり早く知りうるものではあるかと思います。
最初35ページほどは裁判員制度についての簡単な説明が載せてあって、30分も使わずに読めてしまうと思います。
ただ、後半は具体的な事件、それについての裁判の流れ、最高裁、高裁の判決についてしっかりと書かれているので、若干法律初心者には読みにくいものとなっているかもしれません。とはいえ、分かりやすく、しっかり書かなければならないところを書いてあるあたりは、さすが弁護士の書いた書籍だなという感じはします。
事件はどれもセンセーショナルというか、結構マスコミにもとりあげられたものなどが多いので、そこそこ興味は持てると思います。ただ、60の判例全部に興味があるわけではないと思いますので、とばしとばしでもいいかと思います。そもそも最初35ページの裁判員制度の紹介だけでもいいかもしれませんし(笑)。
最後についている法律用語の言い換えってのが面白いですね。てかそもそも言い換えないと分からない言葉を今まで使っていた時点で国民は蚊帳の外ですよね~(--;)。
何か書籍紹介も久しぶりだな(笑)。これからはまた本格的に「ちゃんとした」勉強していかないといけないので、頻度はかなり減るでしょうが(--;)。まぁもともと期待されている記事じゃないですからね~気楽にいきましょい。
ちょうど来年の司法試験が終わったころからスタートする裁判員制度(嫌やな~そういうと(笑))。それに先駆けて2年ほど前に出された本です。
ただ、そうはいっても基本的な裁判員制度の内容は押さえていますし(すいません、今の制度設計との照合をしていないので不確かではありますが)、裁判員制度って何?っていうのをてっとり早く知りうるものではあるかと思います。
最初35ページほどは裁判員制度についての簡単な説明が載せてあって、30分も使わずに読めてしまうと思います。
ただ、後半は具体的な事件、それについての裁判の流れ、最高裁、高裁の判決についてしっかりと書かれているので、若干法律初心者には読みにくいものとなっているかもしれません。とはいえ、分かりやすく、しっかり書かなければならないところを書いてあるあたりは、さすが弁護士の書いた書籍だなという感じはします。
事件はどれもセンセーショナルというか、結構マスコミにもとりあげられたものなどが多いので、そこそこ興味は持てると思います。ただ、60の判例全部に興味があるわけではないと思いますので、とばしとばしでもいいかと思います。そもそも最初35ページの裁判員制度の紹介だけでもいいかもしれませんし(笑)。
最後についている法律用語の言い換えってのが面白いですね。てかそもそも言い換えないと分からない言葉を今まで使っていた時点で国民は蚊帳の外ですよね~(--;)。
裁判長!ここは懲役4年でどうすか 著者 北尾トロ
→http://www.bk1.jp/product/02687159
多分ここで紹介する書籍としては今までで一番くだけた本かと(笑)。
正直、この本の著者やその他の傍聴マニアのセリフは「不謹慎だ」と思う人が多勢で、クロスケ自身もちょっといいすぎなように思います。
ただ、それでもいいから、たとえ面白半分であれ、傍聴に興味をもってもらえるのであれば、この本を胸をはって推薦することができます。
裁判員制度の導入に伴って、やはりこれから一番重要といえるのは「訴訟戦術」なのかな、という気がします。人それぞれでしょうが、やはり人間って先入観の塊ですから、被告人や証人の顔、服装、しぐさ等で物事を判断してしまいます。まぁ大概それらと供述の中身、信憑性は一致するのでしょうけど、一概にはいえませんね。そのような判断は裁判員であっても同様です。
別に嘘をつけと言っているわけではないですが、少なくとも自分の気持ちを態度で表せるように被告人や証人は努力(演技?)すべきでしょうし、弁護人もある程度のパフォーマンスをとることはやむをえないのではないかと思います。それは、自分の意見をプレゼンテーションするためには大切なことです。
彼ら傍聴マニアはそういうところを結構詳細に読み取る力があると言っていいでしょう。だから司法試験に受かっているわけでもなく、法曹関係者が身近にいるわけでもないのに、判決をだいたい予測することができるのでしょう。
そんなパフォーマンスにとらわれる必要はないという意見は正論でしょう。でも、良くも悪くも、やはり裁判官も人間なのです。
実際裁判の場が一種のパフォーマンスだとすれば、そのパフォーマンスを見る観客がいてもおかしくないはずです。それに、ナマの事実、リアルに遭遇するということは、(やはり不謹慎ではありますが)、勉強になりますし、面白い。傍聴参加の強調が、国民と裁判所の距離を縮めることになるのだとすれば、多少不謹慎だと言われても、勇気を出して興味のある法廷に入っていってもらいたいですね。
なお、本書は(それほど過激ではないですが)性的な表現が使われている箇所もいくつかありますので、ご注意ください。
→http://www.bk1.jp/product/02687159
多分ここで紹介する書籍としては今までで一番くだけた本かと(笑)。
正直、この本の著者やその他の傍聴マニアのセリフは「不謹慎だ」と思う人が多勢で、クロスケ自身もちょっといいすぎなように思います。
ただ、それでもいいから、たとえ面白半分であれ、傍聴に興味をもってもらえるのであれば、この本を胸をはって推薦することができます。
裁判員制度の導入に伴って、やはりこれから一番重要といえるのは「訴訟戦術」なのかな、という気がします。人それぞれでしょうが、やはり人間って先入観の塊ですから、被告人や証人の顔、服装、しぐさ等で物事を判断してしまいます。まぁ大概それらと供述の中身、信憑性は一致するのでしょうけど、一概にはいえませんね。そのような判断は裁判員であっても同様です。
別に嘘をつけと言っているわけではないですが、少なくとも自分の気持ちを態度で表せるように被告人や証人は努力(演技?)すべきでしょうし、弁護人もある程度のパフォーマンスをとることはやむをえないのではないかと思います。それは、自分の意見をプレゼンテーションするためには大切なことです。
彼ら傍聴マニアはそういうところを結構詳細に読み取る力があると言っていいでしょう。だから司法試験に受かっているわけでもなく、法曹関係者が身近にいるわけでもないのに、判決をだいたい予測することができるのでしょう。
そんなパフォーマンスにとらわれる必要はないという意見は正論でしょう。でも、良くも悪くも、やはり裁判官も人間なのです。
実際裁判の場が一種のパフォーマンスだとすれば、そのパフォーマンスを見る観客がいてもおかしくないはずです。それに、ナマの事実、リアルに遭遇するということは、(やはり不謹慎ではありますが)、勉強になりますし、面白い。傍聴参加の強調が、国民と裁判所の距離を縮めることになるのだとすれば、多少不謹慎だと言われても、勇気を出して興味のある法廷に入っていってもらいたいですね。
なお、本書は(それほど過激ではないですが)性的な表現が使われている箇所もいくつかありますので、ご注意ください。
ひとりでできる裁判と訴訟手続きのすべて 著者 高橋裕次郎
→http://books.yahoo.co.jp/book_detail/30810759
つくづく法律関係の一般書を読んで思うのは、「結局は専門的な分野だから、弁護士等に話を聞いてもらうのが一番ではないか」と考える人が多いのではないか、ということである。
確かに、ある程度は専門的な話だから、弁護士に話を聞いてもらうのが一番手っ取り早い。ただ、弁護士に相談するとお金がかかるし、弁護士の質が懸念される昨今では、一定の法律知識を前提として、クライアントが弁護士を選ぶ必要もあるのではないか(訴訟手続の内容が分かっていないような弁護士を選任するわけにはいかないだろう)。
一般的には、訴訟は弁護士がいなければできない、と考えられているが、それは間違いである。実際には「本人訴訟」といって、弁護士をつけなくても訴訟を提起することはできる(ただし、訴訟代理人は基本的には弁護士しかなることができない)。
とすれば、事実関係が明らかで、額も微々たるものにすぎない場合は、いちいち弁護士に相談せず、自分で訴訟を提起する方が得といえる。
また、紛争の解決は何も訴訟によるものだけでなく、訴訟以外にも紛争解決の手段がある(調停、仲裁など)。場合によっては訴訟を提起するよりも、お互いにとって、有益となる場合もあるだろう。
この本は、上記の本人訴訟、訴訟外の紛争解決手続について、その概要をまとめて提示してくれている。
一般書なので、一般の方にも非常に分かりやすく書かれており、基本的にはこれをベースに紛争解決の計画を立てればいいと思う(もちろん「これは難解」と思うような事件の場合は、無茶をせず弁護士に頼るべきであるが)。
ただ、出版が2001年…。若干内容が古い点もある。
特に、簡易裁判所の対象となる事件は90万円ではなく140万円に、少額訴訟の対象となる事件は30万円ではなく60万円に変わったことは、読む上で気をつけていただきたい。
→http://books.yahoo.co.jp/book_detail/30810759
つくづく法律関係の一般書を読んで思うのは、「結局は専門的な分野だから、弁護士等に話を聞いてもらうのが一番ではないか」と考える人が多いのではないか、ということである。
確かに、ある程度は専門的な話だから、弁護士に話を聞いてもらうのが一番手っ取り早い。ただ、弁護士に相談するとお金がかかるし、弁護士の質が懸念される昨今では、一定の法律知識を前提として、クライアントが弁護士を選ぶ必要もあるのではないか(訴訟手続の内容が分かっていないような弁護士を選任するわけにはいかないだろう)。
一般的には、訴訟は弁護士がいなければできない、と考えられているが、それは間違いである。実際には「本人訴訟」といって、弁護士をつけなくても訴訟を提起することはできる(ただし、訴訟代理人は基本的には弁護士しかなることができない)。
とすれば、事実関係が明らかで、額も微々たるものにすぎない場合は、いちいち弁護士に相談せず、自分で訴訟を提起する方が得といえる。
また、紛争の解決は何も訴訟によるものだけでなく、訴訟以外にも紛争解決の手段がある(調停、仲裁など)。場合によっては訴訟を提起するよりも、お互いにとって、有益となる場合もあるだろう。
この本は、上記の本人訴訟、訴訟外の紛争解決手続について、その概要をまとめて提示してくれている。
一般書なので、一般の方にも非常に分かりやすく書かれており、基本的にはこれをベースに紛争解決の計画を立てればいいと思う(もちろん「これは難解」と思うような事件の場合は、無茶をせず弁護士に頼るべきであるが)。
ただ、出版が2001年…。若干内容が古い点もある。
特に、簡易裁判所の対象となる事件は90万円ではなく140万円に、少額訴訟の対象となる事件は30万円ではなく60万円に変わったことは、読む上で気をつけていただきたい。