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囲碁はできません、でもオセロは好き。
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最近では漫才師にとっての祭典として定着している「M-1グランプリ」。その大会委員長のS氏(ほとんどイニシャルの意味がないが…)が、テレビの番組でこんなことを言っていた。
「参加資格をコンビ結成から10年に限定したのは、準決勝にも上がれないような奴を切って、辞めさせるため」「第二の人生を早く歩んでもらって、幸せになってもらいたい」

これは正直、「勝者の驕りである」とクロスケは思う。
実際、漫才の世界って10年もしないうちに天下とれるほど簡単な世界なのか。
現に前回のチャンピオンであるサンドウィッチマンは98年に結成されたらしいので、やはり10年近くかかっていることになる。確かに10年以内ではあるが、結成9年ごろまでをひとつのピークだと考えると、結成11年のコンビでも優れたコンビがいるのではないか、と考えるのが普通だと思う。「単純におもろい奴を決めるコンテストがしたい」というコンセプトからは、かけ離れるものではないか。
S氏自身は、若いころから名声を轟かせ、成功している人物の一人であるから、「10年もかかっているようではクズや」と思っているところがあるのではないか。もちろんS氏が努力して今の地位にあることは否定できない
し、S氏をつまらないとは思わないが、努力が報われるか否かには人によって「時間差」があることは忘れてはならないだろう。
もちろんクロスケは笑いの専門家ではないので、こういうことが言える立場にはないが、「笑い」ほどさしたる合格の基準もなく、千差万別のモノサシを持つ文化は少ないのではないかと思う。10年前のセンスが今やっと追いつくことだってあるはずだ。なおさら「時間差」を意識してもらいたい。

それに、これは司法試験にもいえることであろうが、第二の人生を歩むことで幸せになることがあるかもしれないが、それで本当に幸せになるとも限らないのである。悔いの残るような人生を送るくらいなら、精魂尽き果てるまでその世界で頑張りたいと思う人の決定権を奪うことは、誰にもできないだろう(まぁそもそもM-1に参加できないからといって道をあきらめさせるほどの効果があるかは疑問ではあるが…)。最終的にドロップアウトを決めるのは本人自身であり、制度ではないのである。

実際参加資格なんて自己申告だし、相方を変えればいくらでも参加し続けられるのであろうが、「単純におもろい奴を決めたい」のであれば、そもそも参加資格など不要なのではないか。
上下関係の厳しい世界だから、「自分よりキャリアの長いベテランコンビが出てきたときに審査できない」という本音を隠しているように感じて仕方がない。審査の方法にも問題があると思うけどな…。
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プロフィール
HN:
クロスケ
年齢:
41
性別:
男性
誕生日:
1982/10/26
自己紹介:
しがない司法修習予定者です。

もっぱら備忘のためと日記をつけることを始めました。

とはいえ、ときどきわけの分からないことが書かれることもあるので、そのときは気兼ねなく突っ込んでいただけるとありがたいです。
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