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囲碁はできません、でもオセロは好き。
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受験生が自ら受験する試験の制度批判をするのは愚の骨頂であると思う。受験生とは、その制度があることを前提として、合格に向けて歩を進めるべき存在だからだ。
しかし、それでも一言言わずにはいられないのが、現在クロが立ち向かっている司法試験という制度だろう。

正直今年の出来を冷静に判断すれば、今年の合格はないんじゃないかと考えている。
そうであれば、5年で3回という回数制限が設けられている新司法試験において、クロがチャレンジできるのはあと1回ということになる。
この1回の使い方については、まだ色々と考えているところもあるが、現時点では、やはり続けて受けないと勉強したことがさび付いてしまう可能性もあるので、連続して3回目を受けるつもりではいた。

ただ、現に3回目を受けることを目前にして思い出したのは、2010年からの司法修習における給与支給の廃止という現実だ。
司法試験とは、「弁護士や検察官、裁判官になれる」試験ではなく、「司法修習生にしかなれない」試験なのだ。そして、今までは給与をもらえていた試験後の司法修習において、来年以降は給与が出なくなる。つまり、司法試験に受かっても、すぐにはお金が入ってこないのだ。
具体的に、今年修習生になる者も来年度(2010年度)からもらえなくなるのかどうかは分からないが、少なくとも来年2010年に受かって修習生になる者に対しては、給与支給はゼロになるのは確実だろう。

これについては、法科大学院という大きな貯金箱を設定しつつ、さらに司法試験に受かったあとも決して自らお金を稼ぐことが許されない(兼業禁止は継続)ことになるのだから、司法試験がボンボンだけが受ける試験に成り下がるのではないか、という批判は法科大学院成立当初にあった。もちろんクロもそれを知らなかったわけではないが、結局あれから4年近く経っても、さほど事情は変わっていない。

一応貸与という形で支給することは可能みたいだが、これは一種の奨学金のようなもの。ちゃんと耳をそろえて返さなければならない。手元に残るのは銀行の利息程度のものだろう。経済的格差がモノをいうことになるのは言うまでもない。

来年受かったとしても、待っているのはまた1年の無給期間なのである。お金を稼ぐことが人生のすべてではないが、正直さほどの貯蓄のない司法試験受験生が、これからの人生設計を考えて早く貯蓄したいと考えるのは当然だろう。そして、そんな受験生が試験に受かった後もまだ無給であるということに耐えることができるのだろうか?クロはちょっと耐えられないんじゃないかな、と考えております。

それでも自分が青春を賭けて挑んできた試験だから、最後まで心中する覚悟(いや、命を落とすつもりはさらさらないですよ??)も必要なのかもしれませんが…何にせよ、来年の試験というのはなかなかに魅力のない試験だということは、現時点で明確にしておきます。
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プロフィール
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クロスケ
年齢:
41
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男性
誕生日:
1982/10/26
自己紹介:
しがない司法修習予定者です。

もっぱら備忘のためと日記をつけることを始めました。

とはいえ、ときどきわけの分からないことが書かれることもあるので、そのときは気兼ねなく突っ込んでいただけるとありがたいです。
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