かけ出し裁判官の事件簿 著者 八橋一樹
→http://www.bk1.jp/product/02906326
この本は、新米裁判官の八橋さんが、自身の経験をもとに、裁判官の仕事の概要を伝えることを目的として書かれたものだ(フィクションです)。
基本的に本を読むのが遅いクロスケだが、バイトの休憩時間から読み始めて、とりあえず約一日で読み進めることができた。
正直、裁判官にほとんど興味のない方が読んでも面白くないでしょう(笑)。まぁもちろん裁判員制度を控えた現時点においては、興味のない方でも裁判官についてある程度知っていただいた方が良いとは思いますが。
基本的にはひとつの事件を主軸として物語は展開されるのですが…最初の冒頭手続のあたりとか興味のない人にとっては退屈かもしれません(クロスケも途中で読むのやめようかと思いました(笑))。ただ、証人尋問が始まったあたりからは、多少面白いと感じるようになるのでは、と思います。
もっとも、物語であるとはいっても、この本に「真実」を求めてはいけません。結局裁判官ってのは法廷に上げられた事実からある一定の「結論」を導く場でしかないのですから。最後まで読破される場合はその点に注意して読んでみてください。
あと、裁判官の日常を描くことが主眼なので仕方ない部分もありますが、もっと初心者にも分かるような解説は必要なのではないか、と感じましたね。クロスケは既習者なので気付かなかったかもしれませんが、結構法律の手続を知らない人にとっては「え?これどういうこと?」という概念が多かったのではないか、と思います。
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