最初に結論。クロスケはこの本をオススメしません(笑)。
まぁこういう見解もあるんだよ、という気持ちで読むのならかまいませんが。
長くなってしまったので、興味ない方は最後の段落だけ読んでくだされば(^_^;)。
この著者の主張は次のようなものだと思う。
「裁判所の行う判決には、一般論や蛇足を含むものがある。これは司法権の越権行為であり、違法である。このような越権行為を放置することは人権侵害にあたる。」
「たとえば、靖国神社参拝に関する事件において、本来述べなくてもよい憲法問題について触れ、国民に対し「国の行為は違憲である」とわざわざ提示することで、国家権力を振りかざしている。国民もそれをまた鵜呑みにしており、どこか裁判所を神聖化している部分がある。今こそ司法の違法について、主権者としての国民が怒りをぶつけるときである」
以上のような主張を国民に知らしめることを本の主軸としている。
確かに文章自体は法律家でなくても読めるように非常に砕けてかかれてあり、一般の方が読んでも苦痛を感じにくいものとなっている。
ただ、それだけにこの本に含まれている暴走を、読者が鵜呑みにしてしまうことには問題があると思った。
もっと著者の主張を要約すれば、「判決で余計なことは述べるな、判決は国家権力の行使なんだから、権限を越えるな」というものである。
しかし、それで本当に国民が納得するのだろうか。
靖国問題にしても、本来原告が争いたいのはまさに憲法問題であるにもかかわらず、それについて触れずに「いや、権限外ですから」と突っぱねる裁判所に、誰が信頼を寄せるのだろう?
また、こういった問題に対し、憲法的判断を下しうる立場にある人間は他にいるのだろうか?
確かに、憲法裁判所(憲法問題について判断をくだす裁判所)のない日本の裁判所においては、抽象的に憲法問題だけを取り上げるわけにはいかないだろう。
でも、それが何らかの形で個別の事件として争われるのであれば、その限りで憲法判断をすることもまた、裁判所の責務であるということに何の問題があるのだろうか。
違憲とされながらもそれについて上訴できないという国側の不利益はあるが、それは結局上訴制度の問題であって、違憲審査権の行使自体を否定する理由にはならないだろう。
理論的に言えば著者のいうことにも筋が通っているのだろう。しかし、形式論理では納得いかない部分を実質論に照らして正当化できないか模索するのが法律家なのだから、単にその形式論理を突き通そうとする姿勢には違和感がある。
実際裁判所が越権行為をやっていると聞いても、むしろ国会、政府の方が越権行為をやっていると感じる人の方が多いと思う。国会、政府の行為に越権行為があると裁判所が感じるのであれば、著者のいういわゆる一般論や蛇足判決をしたとしても(もちろん憲法裁判所ではないのだから、事件に関係する範囲に限られるであろうが)、むしろ三権分立を維持するためには必要な行為ではないかと思う。
PR
初回を記念して今回は2冊です(笑)。
どちらも共通するテーマとしては「個人情報、著作権と騒がれることで、必要以上の反応を示していないか」ということです。
場合によっては、本来の法律の趣旨に反するような運用がされているのではないか、というのが両者の主張で、もっと個人情報保護法、あるいは著作権法について知って、適切な運用を心がけようというのが両者の目的ではないかと思います。
とはいえ、本をもう返してしまったので、若干うろおぼえの感想です(笑)。
左の個人情報保護法の本(やりすぎが会社を滅ぼす!間違いだらけの個人情報保護 著者牧野二郎)。会社、学校等にまつわる個人情報の取扱いについて一問一答方式で書かれています。特にいうほど法律に力点を置いた書き方をしていなかったので、一般の方でも読みやすいかもしれません。
ただ、言うほど個人情報保護って興味沸かないかもしれませんね(企業側、学校側(つまり個人情報を管理する側)の立場にある人からすればまだ興味はあるかもしれませんが。
とはいえ、一般の方にも利害のあることですから、少しは読んでみてもよいかもしれませんね。漫画家としての蛭子さんを見ることのできる貴重な一冊でもあります(笑)。
右の著作権法の本(先生のための「著作権」入門の入門 著者尾崎茂)
。こちらも一問一答方式で書かれています。それも1ページに一問一答なので、レイアウト、文章の分量としては、著作権法を知らない人でも理解できる内容になっているかと思います。
ただ、そうは言っても著作権法を知らないと分かりにくいところはあるかな…という気もします。最初十数ページで簡単な著作権法のまとめが書かれていますが…眠たくなるなら読まない方がいいかも(笑)。
一問一答をさらっと読み流す程度がベターかと。
あと、著者が弁護士等の専門家ではないのが少し気になりましたね。まぁいろんな本の編集に携わってはった出版社の方で、著作権法と無縁というわけではないし、内容もしっかり条文使って解説してあったので、そこは言うほど問題ではないかも。
…さすがに二冊まとめると長い…(--;)
新しい奈良のキャラクター「まんとくん」
→http://creators-yamato.net/mascot.html
ということで「まんとくん」(写真左)に決まったようだ。
若干無難すぎる感じもするが、アレに比べたら、全然オーケーでしょう。
正直次点の「しかぽん」(写真右)の方がかわいいとは思いますけどね。
ただ、票数でいくと「まんとくん」の方が多い、額に白毫があるのが問題視された(?)、何かのキャラクターに似ている、等の理由で、クリエイターの検討では切られたんじゃないでしょうかね、残念。
まぁでもこちらの方がマスコット化は断然可能でしょうから、是非こっち方面で舵取りしていってもらいたいものですね。
ちなみにクロスケが推していた「やまとくん」は10位か11位…微妙(--;)。
真の「ゆるさ」は兼ねそろえているとは思うんですけどね…。
進路ということで、今週木曜に新司法試験の短答式試験の成績発表があります。
これで足切りされていたら方向転換も辞さない覚悟だっただけに、少し緊張しますな。
まぁ…ダメだったらダメで新しい道が開けると思えば、人生そこそこ楽しいはずですわ。
何にしても軍資金は必要だな。とりあえずそろそろ本格的にバイトしようと思います、勉強に差し障りがない範囲で。
これで足切りされていたら方向転換も辞さない覚悟だっただけに、少し緊張しますな。
まぁ…ダメだったらダメで新しい道が開けると思えば、人生そこそこ楽しいはずですわ。
何にしても軍資金は必要だな。とりあえずそろそろ本格的にバイトしようと思います、勉強に差し障りがない範囲で。
以前の日記(→http://photozou.jp/diary/list/146307)から引き続きご覧になっておられる方は、これからも宜しくお願いします、クロスケです。
この度、試験もひとまず終わって気が抜けたこともあり、ブログなるものを始めてみることを決意してみました。
以前から某SNS形式のページで日記を書き続けていたのですが、やはり日記を書くのならブログの方が適切かな、と思った次第です。
ブログを始めるにあたって、その手の本とか色々見させてもらいました。
やはり見る人を意識したり、アフィリエイトまで視野に入れるのであれば、「何かテーマを決める」ことは重要みたいですね。
…でも正直もういいや(笑)。いや、閲覧されている方に配慮しないという意味ではなく、単純に書きたいことを書いたらいいのでは?ということです。
「日常についての出来事、思ったことを書き留めたい(備忘のため)」ことが動機なのですから、それに忠実に従った方が長続きすると思いますし。
といったことで、色々適当なことをこれからも書いていきたいと思います(--;)。
何か間違ったことを言っていれば、遠慮なく叩いてください~。
追記:6月1日以前の日記は試しに適当に書いてみたものです。無視してください(笑)。